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南沢の小住宅

「大谷石を混ぜた漆喰」で仕上げた郊外型小住宅

敷地のある東久留米市南沢は、古い農家の家や畑、美しい川など武蔵野の面影が残る緑豊かな環境です。敷地の近くには「自由学園」があり、学園の歴史と共に歩んで来た地域でもあります。今回、建主のご要望は「家らしい家がほしい!」でした。そこで私は「小さな住まい」をご提案しました。それは限られた予算の中でも「本物の材料」を使うためです。

床はパインの無垢材、扉や窓も木製、壁、天井は全て「大谷石を混ぜた漆喰」としました。大谷石は自由学園のある、この地域にはとても馴染みの深い材料です。その表情は、弱い光の時に、ほんのり緑色に変化します。それが陰影のある空間に落ち着きを与え、さらに奥行きを生み出しています。

所在地:東京都東久留米市
構造・規模:木造 2階建
竣工年月:2011年8月
敷地面積:112.18m2
建築面積:50.65m2
延床面積:81.62m2
設計:若原アトリエ
構造:長坂設計工舎
植栽:庭工永久保
家具:ハオアンドメイ
施工:木村工業
 
写真:中村絵